Topics 飢餓を解決するために
開発途上国の人々が十分な穀物を手に入れられないのは、国際取引によって価格が決定されているからです。国際価格を許容できる国は多く購入できるが、そうでなければ買うことができないという単純な図式です。これはコロナウィルスワクチンの提供でも全く同じことが起きています。どうやら人類は、COVID-19感染拡大ほどの世界危機、しかも開発途上国での感染も完全に抑えられるまでは、先進国もリスクがつきまとうという事態においても、供給者は利益を最優先するようです。
「空腹でいつも困っている人を救うなら、魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えるべきである」という言葉がありますが、食糧を発展途上国でも地産地消できるように技術を提供していくことは、現地の原料を現地の労働力で食料に変えていくことで、現地に見合った価格で食糧を分け合えることにつながります。また食料自給率の改善にも役立つことが期待されます。
代表取締役 大橋由明